アラブ首長国連邦(UAE)の石油輸出国機構(OPEC)からの脱退は、同機構に大きな変化をもたらし、原油市場に影響を与えるのだろうか? 他の加盟国も同様に離脱を決断するか、あるいはUAEの脱退への報復として価格競争が勃発するなど、さまざまな可能性が考えられる。いずれにせよ、OPECの影響力は衰退し、場合によっては消滅する可能性もある。 言うまでもなく、米作家マーク・トウェインがかつて述べたように、OPECの終焉(しゅうえん)に関するうわさは誇張され過ぎている。市場が均衡している時、あるいはまれではあるが、OPECに余剰生産能力がない時は、同機構は長期間にわたって活動を停止するか、無力な存在となる。家にアイスクリームがない時にダイエットがうまくいくのと同じように、加盟国は余剰生産能力がなければ生産割当量を破ることはない。 そして、1986年、1998年、2014年、2020年のように原油価格が暴落した際、OPECは過去の多くの組織と同様に失敗したのだと考える者もいた。しかし、そのたびに同機構は不死鳥のようによみがえり、暴落前の水準よりは低いものの、目標価格に近い水準まで回復してきた。...